『CCCJ WEEK』が開催日中平和友好条約締結 45 周年記念
9 月 28 日(木)~30 日(土)にかけて、『CCCJ WEEK』がザ・プリンス パークタワー東京にて開催されました。今回は初の試みとして、3 日間にわたる『CCCJ WEEK』の中で、「アジア青商茶話会」「第 5 回華商経済フォーラム」「CCCJ ビジネスコンテスト2023」「賞月会」と多岐のイベントが合わせて開催されました。今年は、日中平和友好条約締結 45 周年にあたり、その記念としても開催されました。
国内外の友好団体、日本の政界、財界、文化界の方々を特別ゲストとしてお招きして、会員も含めて約 350 名の参加者が集まりました。『CCCJ WEEK』のテーマの1つは「青商」であり、イベントには香港、マレーシア、マカオ中華總商会の青年団より青年実業家代表が駆け付けてくださいました。また、中華人民共和国駐日本国特命全権大使である呉江浩閣下や陳巍総領事も参加されました。
28 日の夜には、香港、マレーシア、マカオ中華總商会の青年実業家代表が続々と日本に到着し、CCCJ 青年委員会に所属している青年実業家が「青商歓迎晚宴」を開きました。また、29 日の午前中には、香港、マレーシア、マカオ中華總商会の青年実業家代表と CCCJ 青年委員会の青年実業家が、総勢 50 名で、「アジア青商茶話会」を開催し、さまざまな分野で議論を交わしました。
(左)香港、マレーシア、マカオ中華總商会の青年実業家代表と CCCJ 青年委員会の青年実業家集合写真
(右)アジア青商茶話会の会場の様子
「アジア青商茶話会」の後、CCCJ WEEK のハイライトの1つである、「第 5 回華商経済ビジネスフォーラム」が開催され、郭健常務理事が司会を務めました。
フォーラムは、䔥敬如会長と徐志敏常務副会長の挨拶により始まりました。䔥会長は挨拶で、「今後、日中間のビジネスにおける協力の機会を創出していくことは、日本中華総商会の使命である」と述べ、さらに、今回の「CCCJ WEEK」のテーマである「青商」を再度強調し、「今後、CCCJ の若手華商と世界中の若手華商との連携をさらに深化させ、共に成功を目指していきたい」述べました。
開会挨拶の後、元アジア銀行総裁、みずほリサーチ&テクノロジーズ理事長である中尾武彦氏が基調講演を行いました。中尾武彦氏は、国際通貨基金(IMF)の政策開発および審査部門の顧問、アジア開発銀行(ADB)の総裁、日本財務省の財務官を務めた経験を持ち、国際金融と開発の分野において深い造詣を持っています。今回の基調講演では、「アジアの経済金融情報及び日本の成長機会と課題について」をテーマに、近年の世界情勢の変化について、鋭い分析と洞察を披露されました。さらに、多国間の自由貿易体制や日本経済の課題、そして将来の展望について建設的な提言をされました。中尾武彦氏の説得力ある講演に対して、会場からは長時間にわたる拍手が湧き起こりました。
基調講演の後、3 つのテーマに分かれてトークセッションが開催されました。まず、「第 1 線の専門家からみた、日中双方向投資の機会と課題」をテーマに 1 つ目のトークセッションが行われました。このセッションでは、税法、M&A、国際法の専門家がである、張翠萍弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、パートナー弁護士)、鹿はせる氏(長島・大野・常松法律事務所、日本法/NY 法律パートナー弁護士)、鄧維維氏(PwC コンサルタント、パートナー)、孫寅嶠氏(有限責任 あずさ監査法人ディールアドバイザリー)の 4 名が熱い討論を交わされました。
2 つ目のトークセッションでは、「新鋭華人起業家が語る日本での起業」をテーマに、華人起業家として成功を収めた、程涛氏(issin 株式会社:代表取締役 CEO)、門奈剣平氏(株式会社カウシェ:代表取締役 CEO)、杜垚氏(株式会社 Merry plus:代表取締役CEO)の 3 名が、熱い議論を交わされました。
3 つ目のトークセッションでは「日本での IPO 及び上場会社経営について」をテーマに、CCCJ の段卓副会長(株式会社アクシージア:代表取締役社長)、CCCJ の管祥紅常務評議員(HOUSEI 株式会社:代表取締役 CEO)、吴文偉氏(株式会社 ASIAN STAR:代表取締役)が登壇し、熱い議論を交わされました。途中、CCCJ の郭健常務理事(AISCAPITAL 株式会社:代表パートナー)が特別ゲストとして議論に参加し、それぞれの経営モデルと管理方法を共有しました。
トークセッションの後には、CCCJ ビジネスコンテスト 2023 の決勝戦が開催されました。今回の決勝戦には6つのチームが進出し、最終決戦に全力で臨みました。今年の審査員は、徐志敏常務副会長(株式会社 JCD:代表取締役)、段卓副会長(株式会社アクシージア:代表取締役)、伊東武氏(東京スター銀行:頭取)、許萍副会長(バング・キャピタル・パートナーズ:代表取締役会長兼社長)、船津康次常務副会長(トランス・コスモス株式会社:取締役 相談役)が務めました
第 5 回華商経済フォーラムと CCCJ ビジネスコンテスト 2023 の決勝戦の後には、ついに、『CCCJ WEEK』の最大目玉イベントである「賞月会」が開催されました。CCCJ の孔怡執行理事が司会を務めました。
賞月会の開会の挨拶は䔥敬如会長が務めました。その後、来賓を代表して、呉江浩中国特命全権大使が挨拶をされ、「CCCJ に引き続き中日間の重要な架け橋の役割を果たして欲しい。また、華人・華僑社会の発展を促進し、中日友好交流と経済貿易協力を推進して欲しい」と述べました。
厳浩評議員会会長による乾杯の挨拶の後、協賛社と功労者の表彰が行われました。
今回は、ダイヤモンド協賛社 5 社、ゴールド協賛社 10 社、シルバー協賛社 20 社、ブロンズ協賛社 30 社が協賛社として、計 65 社が CCCJ WEEK の開催を支援されました。ダイヤモンド協賛社とゴールド協賛社の代表者は壇上に上がり、贈られたクリスタル楯を手に記念写真を撮りました。
続いて、功労者表彰では、CCCJ 創設以来 20 年間変わらずに会員として会を支えた会員を表彰し、感謝の意を表しました。また、特別功労賞として CCCJ の厳浩評議員会会長表彰されました。厳浩評議員会会長は、計 13 年にわたり会長として日本中華総商会の誕生から成長、発展までを支えてきました。
会の合間では、「日中友好シンガーソングライター」である Sao(さお)(中国名:艾唯(AIWEI))が、中国語と日本語で、なじみの曲やオリジナルソングを歌い上げ、会場を盛り上げました。
また、日中双方で数多くの賞を受賞している著名な琵琶奏者の何晶氏と、日本で中国の伝統音楽を普及させている二胡奏者の周昂氏も、美しい音楽で会場の雰囲気を高めました。
美しい音楽の後には、2023 CCCJ ビジネスコンテスト結果発表が行われ、最優秀チーム「BoinicM 株式会社」、優秀チーム「Funfo Inc.」「on call 株式会社」「株式会社Dashcomb」、計 4 社が表彰されました。
その後、日本中華総商会青年委員会と、香港、マレーシア、マカオ中華総商会青年団の間で戦略提携セレモニーが行われました。セレモニーでは、日本中華総商会青年委員会の委員長である郭健常務理事が簡潔かつ力強く状況を説明した後、『アジア青年企業家宣言(東京)』が発表され、締結式が円滑に行われました。
閉会の挨拶を船津康次常務副会長が行い、参加者全員による三本締めの後、まだ熱気冷めやらぬ、名残惜しい雰囲気の中で賞月会は幕を閉じました。
1999 年 9 月に設立された日本中華總商会は、来年で 25 周年を迎えます。今回の『CCCJ WEEK』は、過去に感謝の意を表し、未来への展望を示す特別な機会となりました。今後も、CCCJ は次世代の若者を育成し、彼らが力を最大限に発揮できるように支援していきます。また、華僑華人のネットワークを活用して、日本と中国、アジア、そして世界全体でビジネスを展開するプラットフォームとして、更なる発展を目指して力を尽くしていきます。
日本中華總商会 事務局
2023 年 10 月 2 日