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2016/08/05 【朱炎先生シリーズ】(第二弾)英国のEU離脱と中国への影響
 6月23日、英国で行われるEU離脱の是非を問う国民投票で、離脱派が多数を占める結果となった。 
 英国のEU離脱に関して、外交部報道官の発言は中国の公式見解であり、英国国民の選択を尊重することである。同時に、中国は欧州一体化を支持し、世界に欧州が積極的な役割を果たすことを期待するという。中国は統一する欧州が米国の一極支配に対抗することを期待しているため、EUの実力を損なう英国の離脱を残念に思うことは本音であろう。 
 英国のEU離脱は中国にもたらす直接影響が少ないが、間接影響がある。以下、経済面の影響を検討する。 
 まず、元安をもたらした。国民投票の結果を受けて、世界の多くの通貨が下落し、人民元も例外ではない。人民元はもともと元安圧力に直面していたが、英国の影響で元安が加速した。元の大幅安は、中国経済に対する信頼性が損なわれ、中国からの資金流失を引き起こし、中国経済に大きなマイナス影響をもたらしかねない。 
 次に、中国の人民元国際化の進展にも影響する。英国はロンドン金融市場の機能強化のため、人民元オフショア取引、人民元建ての債券発行と取引などを積極的に導入した。ロンドン市場はすでに香港に次いで世界第二の人民元オフショア取引センターとなっている。しかし、EUの離脱によって、ロンドンの金融市場の機能が低下する可能性があり、人民元国際化を遅らせる結果を招きかねない。 
 第3に、英国における中国企業の事業展開にマイナス影響がある。英国に進出する中国企業の多くは、EU全体のビジネスをターゲットにしている。離脱によって、中国企業は経営戦略の調整を強いられ、英国から欧州大陸に移転することもありうる。また、英国経済の景気後退により、昨年10月に習近平主席訪英の際に調印したインフラ建設に中国企業が参画する案件の実施が大幅に遅れる可能性がある。 
 第4に、中国とEUの関係が難しくなる。いままで、中国とEUの間の経済関係の強化に英国は最も積極的である。英国のEU離脱によって、中国がEU内の強力な援軍を失い、中国とEUのFTA交渉が難しくなり、貿易摩擦、企業買収とハイテクの対中輸出などに関して、EUが中国により厳しく対応するであろう。 
 しかし、プラス影響もある。英国は中国からの投資をこれまで以上に歓迎し、ポンド安も加えて、中国の対英投資はしやすくなる。また、EU離脱が実行した際、中国と英国のFTA交渉がスムーズに進み、主要先進国と最初の自由貿易協定とになろう。 
 
 

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